作品紹介
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  • 原 作|浜田 廣介
  • 作 曲・脚 本|松井 和彦
  • 演 出|山田 純彦
  • 照 明|中山 安孝
  • 美 術|南 雅之

有名な浜田廣介さんの童話「泣いた赤鬼」。親友のために自己を犠牲にして遠い旅にでる青鬼。誰もが涙する作品!


いい鬼になりたいな・・・(赤鬼のうた)
青鬼様のお通りだ!!・・・(青鬼のうた)
青鬼の手紙の歌・・・(青鬼のうた)
青鬼くんごめんね・・・(赤鬼の大詰めのうた)
泣いた赤鬼2
主な登場人物
赤鬼 人間と仲良くなりたい心のやさしい鬼。
青鬼 赤鬼君の大の仲良し。
ナレーター このお話を読み進めてくれるお姉さん
百姓 村のふもとのちょっと気弱な百姓
百姓の女房 明るく豪快な女房
木こり 単純だが堅実な木こり
こりの娘 やんちゃだがしっかり者

あらすじ

山奥に住んでいる赤鬼は、遊んだり、お菓子を食べたり、お茶を飲んだりして人間たちと仲良くなりたいと思っていました。しかし、人間たちにしてみれば鬼は山奥に住むそれはそれは恐ろしい存在です。赤鬼はどうすれば人間たちと仲良くなれるものかと、大親友の青鬼に相談をしました。青鬼は「僕が麓の木こりの家に乗り込んで、ちょいと大暴れしよう。僕が村で暴れている最中に君が駆けつける。僕をしかりつけて、君は僕の頭をポカポカ殴る。そして僕は君にやっつけられて逃げて行ってしまう。そうすれば人間たちは、君の事を良い鬼だとわかるよ!」と提案をします。


おかげで赤鬼は人間たちと仲良くなり、村人たちは毎日毎日赤鬼のお家に出かけていきました。もう赤鬼はちっとも寂しくありませんでした。けれども日数が経つうちに、心掛かりになるものがひとつ、ぽつんと取り残されている事に気がつきました。そう、青鬼くんです。。。赤鬼が久しぶりに山奥の青鬼のお家を訪ねると、青鬼は留守でした。その代わりに赤鬼宛の置き手紙がしてありました。。。


「赤鬼くん、人間たちとはいつまでも仲良くまじめに付き合って、楽しく暮らしていってください。僕はしばらく君にはお目にかかりません。このまま君と付き合いを続ければ人間は君を疑うかもしれません。薄気味悪く思うかもしれません。それでは誠につまらない。そう考えて僕はこれから、旅に出る事にしました。永い永い旅になるかもしれません。でも僕はいつまでも君を、いつまでも、いつまでも忘れはしません。どこかでまた逢えるかもしれません。さようなら、きみ。身体を大事にしてください。どこまでも君の友だち。 青鬼」
赤鬼はどこかに行ってしまった青鬼に、心から泣いて謝りました。。。
泣いた赤鬼3