母さん、泣かないで(アマール)
あなた方は本当に王様?(アマール)
ありがとう 良き友よ(王様)
知らないわ(母親)
歩ける、母さん(アマール)
アマール | 足の不自由な羊飼いの少年。 |
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母親 | 貧困に疲れた子供想いの母親。 |
カスパル | ひょうきんな耳の遠い王様。 |
メルヒオール | 知的でリーダー格の王様。 |
バルタザール | 密輸業者 |
従者 | 肌の色が黒い、優しい王様。 |
村人たち | 3人の王様の召使い。働き者。 |
羊飼いの少年アマールは、母親と二人暮らし。それは星の輝く寒い晩の事、アマールの家に
三人の王様が訪れる。「私たちは旅をしています。今晩、泊めていただけませんか。」「う
ちは貧しくて何もありませんが、どうぞお入りください。」王様たちは、大事に運んできた
宝物を暖炉のそばに置く。キラキラ輝く黄金、よい香りを漂わせる乳香、高価な没薬。「こ
れはみんな、尊い神様のお子へのささげものです。そのお方は、世界の王様としてお生まれ
になったのです。わたしたちは、神のお子のお生まれを知らせる星を見たので、その方を礼
拝するために旅を続けているのです。」
アマールと母親は、たきぎを集めたり、近所の羊飼いたちから食べ物を分けてもらったりし
て、不思議なお客様をもてなす。三人の王様も従者も、突然の訪問者に興奮ぎみのアマール
もぐっすり眠るが、母親はまだ、王様の宝物を見つめている。「こんなにたくさんあるんだ
もの。少しぐらい取ってもわかりやしないわ。わたしのかわいいアマールのために。。。」